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竹取翁 聞いて下されますか?……お若い方。なよたけのかぐやの世語りを聞いて下されますか? 儂の娘の生い立ちを聞いて下されますか?
文麻呂 聞きます、お爺《じい》さん。なよたけの話なら、僕は喜んで聞きます。
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わらべ達の声、微《かす》かに遠く………
だまされた だまされた
あんなあな[#「あんなあな」に傍点]にだまされた
なよ竹は大納言の手先だぞ
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竹取翁 (静かに語り始める)今は昔、竹取の翁と云う者がおりましたのじゃ。もとより、人目も稀《まれ》な竹山の隠れ里に住まう、しがない世捨人《よすてびと》、……野山にまじりて、竹を取りながら、それで竹籠《たけかご》なんぞを編んでは、細々とその日その日の生計《くらし》にあてておりましたのじゃ。……その名は、讃岐《さぬき》ノ造麻呂《みやつこまろ》と申した。……ところがある日のこと、そうして竹を取っていると、その中に本《もと》光る竹が一本あるのに気がついたのじゃ。……不思議に思うて、ふと、近付いてみると、その
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