えって)どなたかな? こんな山奥に……
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(竹取翁は姿も声も全く第二幕と同じ讃岐《さぬき》ノ造麻呂《みやつこまろ》であるが、翁《おきな》の「面」をつけている。話し振りは非常にゆっくりと穏かに)
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文麻呂 僕です。僕ですよ。文麻呂です。……
竹取翁 (合点が行かぬと云うふうに、文麻呂をしげしげと眺め)おう、……旅のお方じゃな? 今時分、またどちらへ?……都へ上《のぼ》ろうとなされるのか、それとも……
文麻呂 僕は都を棄《す》てました! お爺さん! 僕は都を棄てて、なよたけの所へやって来たんです!……もう僕は二度と再び都へなんか帰りはしません。この竹林の中で一生暮すんです。なよたけと一緒に一生暮すんです。……お爺さん! 許して下さるでしょう! 僕はもう自由です。僕は都の人達からは見棄てられてしまった。親しい友達までが僕を裏切ってしまった。だけど、僕にはなよたけがついているんです。僕はなよたけが好きです。死ぬほど好きです。なよたけも僕を愛してくれます。お爺さん! なよたけを僕に下さるでしょうね!
竹取
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