つてはこまるがね―』
などと身をふるはすことで深刻さうな電気ナマヅ氏が話を切りだすと、それはそれは面白い魚達の内輪話が始まり、さて酒が廻つてくると、話に拍車をかけて女の話やら、猥談やらそれはそれは賑やかになつた。
次いで魚達のエゴイズムが酒によつて発揮されてくると、あちこちで悪口の言ひ合ひが始まり、怪しげなダンスが始まり、席は益々乱れてきた。
蛸氏はグイグイと麦酒をあほり、傲然たる態度を示してゐたが、突然席の向ひ側に坐つて飲んでゐたカツオ氏の顔へ、蛸氏は手にしたコップの麦酒をかけた、カツオ氏はグッと癪に触つたが、酒の上のこととして勘弁し、鰭をもつて顔にかゝつた麦酒を拭つた、すると又もや蛸氏はコップの麦酒をカツオ氏の顔へかけた。
度々のことにさすがの温厚なカツオ氏も、非常に腹をたて、さてその復讐の方法としてカツオ氏は、食卓の上の醤油の容器《いれもの》をパッと蛸氏の顔にかけ、次にその傍の砂糖の容器をなげつけ、つゞいて酢の入つた容器を投げつけたので、蛸氏は醤油と砂糖と酢とをあびて、はからずも蛸の三杯酢ができてしまつた。
国際紙風船倶楽部
世界各国の紙風船の愛好家の集りに、国
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