に傍点]」]宴会はもとより学会にも出ないで、専心研究に従事した時代は感嘆するの外はない、晩年に感覚も鈍り、ぼんやりと[#「ぼんやりと」に傍点]椅子《いす》にかかりて、西向きの室から外を眺めつつ日を暮らし、終に眠るがごとくにこの世を去り、静かに墓地に葬られた頃になると、落涙を禁じ得ない。
 前編に大体の伝記を述べて、後編に研究の梗概《こうがい》を叙することにした。
    大正十二年一月[#地から5字上げ]著者識す。
[#改丁]

     目次

  前編 生涯

    生い立ち

一 生れ
二 家系
三 製本屋
四 タタムの講義
五 デビーの講義
六 デビーに面会
七 助手
八 勉強と観察
九 王立協会
一〇 王立協会の内部
一一 王立協会の講義

    大陸旅行

一二 出立
一三 フランス
一四 イタリア入り
一五 スイス
一六 デビー夫人
一七 デ・ラ・リーブ
一八 旅行の続き

    中年時代

一九 帰国後のファラデー
二〇 デビーの手伝い
二一 自分の研究
二二 研究の続き。電磁気※[#「廴+囘」、第4水準2−12−11]転
二三 サンデマン宗
二四 サラ・バーナー
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