した。
すなわち、一八三五年[#「一八三五年」に傍点]には静電気の研究に取りかかり、静電気の感応も中間の媒介物[#「媒介物」に傍点]によるのであろうと思って、調べ出したが、中途でフッ素[#「フッ素」に傍点]の研究に変り、夏になるとスイスに旅行したりして休養し、前後八個月ばかりも中断してから再び静電気の研究に戻った。
「先ず電気は導体の表面に在るのか、または導体と接する媒介物(絶縁物)の表面に在るのか」という問題から始めて、ガラスのような物を取り、正負電気の間に置いたとして、「感応の現象があるから、電気は導体の方には無く、かえって媒介物の方にあるのだ[#「媒介物の方にあるのだ」に傍点]」と書いた。十二月[#「十二月」に傍点]にはまたフッ素を研究しかけたが、断然止めようと決心し、その四日[#「四日」に傍点]からは静電気のみの研究に没頭した。最初は静電気の起す作用を、電気分解のときに電流の流れ行くのに較《くら》べて考えておったが、数日後には磁気が指力線に沿うて働く[#「磁気が指力線に沿うて働く」に傍点]のと同様だと考えついて、
「空気中における感応は、ある線に沿うて[#「ある線に沿うて」に
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