ある。しかしチンダルは学者としてはファラデーとは全く段が違うのである。この本も今日は絶版かと思う。あまり厚い本ではなく、活字も大きい。青い表紙の本で、巻頭にファラデーの肖像がある。
[#ここで字下げ終わり]
第三は、
[#ここから2字下げ]
Michael Faraday.  J. H. Gladstone, Ph. D., F. R.
[#ここから12字下げ]
[#ここから横組み]1872 年. 176 頁.[#ここで横組み終わり]
[#ここから1字下げ]
このグラッドストーンという人は有名な政治家とは異う。ファラデーと灯台の調査等を共にした人で、ファラデーの宗教関係の事や、日常の生活の事等がよく書いてある。一番読み易い本である。が、絶版で手にいりにくいと思う。
[#ここで字下げ終わり]
第四に、一番新しいのは電気工学者のシルベナス・トンプソンの書いた、
[#ここから2字下げ]
Michael Faraday, his life and work, Silvanus P. Thompson.
[#ここから12字下げ]
[#ここから横組み]1901 年. 308 頁.[#ここで横組み終わり]
[#ここから1字下げ]
伝も研究も大体出ておる。これが今日で最も手近な本である。ただ文章が巧みだとか、平易だとかはいい難いかも知れない。
[#ここで字下げ終わり]
第五に、
[#ここから2字下げ]
Life and Discoveries of Michael Faraday. Crowther.
[#ここから7字下げ]
Pioneers of Progress 叢書の内にて [#ここから横組み]1918. 年. 72 頁.[#ここで横組み終わり]
[#ここから1字下げ]
小冊子にて、ごく簡単に書きたるもの。
[#ここで字下げ終わり]
 実は以上の五つの書物共著者の手元に在るのでファラデーの伝を書くことにしたのである。
[#改丁]

 地名、人名、物名の原語

[#天から3字下げ]厳正なる仮名遣によらず[#「よらず」は底本では「よらす」]、普通行わるる発音に従って分類す。

    ア

[#ここから改行天附き、折り返して2字下げ]
アレキサンドロス(人)Alexandros. ギリシャの大王。
アイルランド(地)Ireland.(イギリス)
アボット(人)Abbott. 名は
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