らる。)
一八五六年         復氷の発見。
一八五七年         ローヤル・ソサイテーの会長に推挙されしも辞退す。
一八五八年         ヴィクトリア女皇ハンプトンコートに邸宅を賜う。
一八六〇年         再び教会の長老となる。
一八六一年         王立協会の教授をやむ。
(七十歳)
一八六二年  三月 十二日 最終の研究。
       六月 二十日 最終の金曜夕の講演。
一八六三年         ロンドン大学の評議員をやむ。
一八六四年         教会の長老をやむ。
一八六五年         王立協会管理人をやむ。灯台調査をやむ。
一八六七年  八月二十五日 逝く。
[#ここで字下げ終わり]
[#改ページ]

      参考書類

 ファラデーの伝については、
第一に、
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The Life and Letters of Faraday. Dr. Bence Jones.
[#ここから12字下げ]
[#ここから横組み]1870 年. 二巻. 385 頁および 491 頁.[#ここで横組み終わり]
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おもにファラデーの手紙によったもので、最も確実な伝記に違いない。しかし読んで興味津々たるものとはいえない。ファラデーの書斎、実験室等の画もはいっている。旧《ふる》い本で絶版になりて手にいりにくい。著者のベンス、ジョンスという人は王立協会の秘書役をしていた人で、そのため材料を多く集められたのである。
[#ここで字下げ終わり]
第二に、
[#ここから2字下げ]
Faraday as a Discoverer. John Tyndall.
[#ここから12字下げ]
[#ここから横組み]1868 年初版. 1870 再版. 199 頁.[#ここで横組み終わり]
[#ここから1字下げ]
チンダルはファラデーの後任として王立協会の教授になった人で、講演が上手であり、世才もあり、有名だった人である。この本はおもに研究の方面からファラデーの事を書いたもので、学理の事があるが決して難解ではなく、良く書いてある。この本の終りの所にファラデーをゲーテに比し、自分を暗にシ※[#小書き片仮名ル、1−6−92]レルに擬して、シ※[#小書き片仮名ル、1−6−92]レルがゲーテよりも生き長らえたという風な記事が
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