《ねんき》を記《しる》すのに、日本《にほん》では年《ねん》、月《げつ》、日《ひ》と大《だい》より小《せう》に入《い》り、歐米《おうべい》では、日《ひ》、月《げつ》、年《ねん》と逆《ぎやく》に小《せう》より大《だい》に入《い》る。
所在《しよざい》を記《しる》すのに、日本《にほん》では、國《くに》、府縣《ふけん》、市《し》、町《ちやう》、番地《ばんち》と大《だい》より小《せう》に入《い》るに、歐米《おうべい》では、番地《ばんち》、町《ちやう》、市《し》、府縣《ふけん》、國《くに》と、逆《ぎやく》に小《せう》より大《だい》に入《い》る。
日本人《にほんじん》が歐文《おうぶん》を書《か》く場合《ばあひ》、この慣例《くわんれい》を尊重《そんちよう》して、小《せう》より大《だい》に入《い》るのは差支《さしつかへ》ないが、その内《うち》の固有名《こいうめい》は斷然《だんぜん》いぢくられてはならぬ。
例《たと》へば地名《ちめい》の中《なか》にも姓名《せいめい》を具《そな》ふるらしいのがあるが、この場合《ばあひ》姓名《せいめい》を轉倒《てんたふ》するのは絶對《ぜつたい》に不可《ふか》である。
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