書くが、しかし、利息をとるとは言うまいな」
「その心配はいりませんよ。なにしろ、あたしとあんたの仲だからね。(そういうと、身体をのりだすようにして)ねえ西貝氏。それで、久我の正体はいったい何です。……青島にながくいたというだけで、一向なにもわかっていないんだが……」
 西貝は、呆れかえったという風に、まじまじと乾の顔を眺めながら、
「……どうも根強いもんだねえ。じつに恐れいっちまうよ。……だから、言ってるじゃないか、なにも知らないって」
「いや、それは嘘だ。……あんたはなにか知ってるくせにあたしに隠してる。(急に憐れっぽい声をだして)ねえ、そう言わずに教えてくださいよ。あたしあ、……あかにし[#「あかにし」に傍点]だが、これで、いちめん純情なところもある男さ。……盗るわけがあって盗ったのなら、密告の返せのといいやしない。ただねえ、白ばっくれていられると我慢がならないんです。ご覧のとおり、無利子無担保で金を貸そうって位の心意気はもってるんだ。……また、きいたからって、決してあんたには迷惑をかけませんよ。……(薄笑いをして)ねえ、殺《や》ったのは久我でしょう?」
「そうならそうと勝手にきめ
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