ってるんだろうが、そうは問屋じゃおろさない。あたしがこれから暴露《バラ》しにゆく。……ねえ、あたしのような小供を利用して強盗を働くのは間接正犯といってね、よしんばあたしは助かっても、君は絶対に助からないよ。……あたしが手を合せてたのんだとき、そいつをきいてくれてたらこんな羽目にはならなかったんだ。善因善果、悪因悪果、早く絞首台へ追いあげられて、青洟《あおばな》をたらして往生しろ。……じゃそろそろ出かけようか。言いたいだけを根っきりしゃべったんだから、さぞききにくいこともあったでしょう。かんにんしてちょうだいね。……それではお二人さん、また法廷でお目にかかりましょう……」
と、いいながら、ストンと榻から飛びおりた。
乾がチラとハナに眼くばせをすると、ハナはしずかに立ちあがって鶴の横手へ廻った。鶴は油断なく扉のほうへあと退りをしながら、せせら笑った。
「どうするんだい? あたしを殺るつもり? 見そこなうナイ、般若!」
乾は鶴のほうへは眼もくれずに、奥の棚の上にあるラジオのところへゆくと、それをいっぱいにあけた。東家三楽の浪花節が、耳も痺れるほどがんがんと鳴りだした。
そうしておいて
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