だ一つ。それは、道路を作り、果樹園を作り、植林し、其等の売捌《うりさばき》を自らの手で巧《うま》くやること。一口にいえば、自分の国土の富源を自分の手で開発することです。之をもし諸君が行わないならば、皮膚の色の違った他の人間共がやって了うでしょう。
自らの有《も》てるものを以て、諸君は何をしているか? サヴァイイで? ウポルで? ツツイラで? 諸君は、それを豚共の蹂躪《じゅうりん》に任せているではないか。豚共は家を焼き、果樹を切り、勝手放題をしているではないか。彼等は蒔《ま》かざるに刈り、蒔かざるに収穫《とりい》れておるのだ。併し、神は君達の為にサモアの地にそれを蒔かれたのだ。豊かな土地と、美しき太陽と、充ち足りた雨とを、君達に授け給うたのだ。繰返して言うけれども、諸君がそれを保ち、それを開発しなければ、やがて他の者に奪われて了うのです。諸君や諸君の子孫は、皆、外の暗闇にほうり出され、唯泣くよりほかはなくなるのです。私はいい加減に言っているのではない。私は、此の眼でそうした実例を見て来たのです。」
スティヴンスンは、自分の見たアイルランドや、スコットランド高地や、或いはハワイに於ける
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