シタラの家の為に道路を作って、之を心からの贈物としようと相談が一決したのだが、是非とも此の贈物を受けて貰い度い。」と。公道と私の家とを繋《つな》ぐ道路を作ろうというのである。
 土人を良く知っている者なら、誰しも斯《か》かる話を余りあて[#「あて」に傍点]に出来ないと思うのだが、兎に角、私は此の申出に非常に感激した。だが、実をいうと、之は、私自身が、道具や食事や給金(之は、先方では要らないというだろうが、結局、老人や病弱者への慰問の形で、やらねばなるまい)のために少からぬ金を使わねばならぬことになるのだ。
 併し、彼等はなお此の計画の説明を進めた。彼等酋長達は、これから自分の部落に立帰り、一族の中から働く者を集めて来る。青年の一部はアピア市にボートを持って来て住み、海岸通を通って、働く連中に食糧を供給する役をする。道具だけはヴァイリマで都合して貰うが、決して贈物をして貰わないこと…………等。之は驚くべき非サモア的勤労だ。もし之が実際に行われるとすれば、恐らく此の島では前代未聞であろう。
 私は彼等に厚く謝辞を述べた。私は彼等の代表者(此の男を私は個人的に良く知らない)と面を合せて腰掛け
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