燃焼しきれずに残るものがある。私が今スランプに喘《あえ》いでいるのは一つの事、私が斯の道に限無い誇を感ずるのは他の事である。

 土人、白人の両方に於ける不人望と、相続く紛争に対する引責とで、遂に政務長官フォン・ピルザッハが辞職した。裁判所長《チーフ・ジャスティス》も近く辞める筈。目下の所彼の法廷は既に閉じられているが、彼のポケットのみは、まだ俸給を受けるべく開かれている。彼の後任はイイダ氏と内定の由。とにかく新政務長官来任迄は、昔のように、英米独領事の三頭政治だ。

 アアナの方面に暴動の起りそうな形勢がある。

   十五

 マターファがヤルートヘ流された後も、土民の一揆《いっき》は絶えなかった。
 一八九三年の暮、曾てのサモア王タマセセの遺児が、トゥプア族を率いて兵を挙げた。小タマセセは、王及び全白人の島外放逐(或いは殲滅《せんめつ》)を標榜《ひょうぼう》して起ったのだが、結局ラウペパ王|麾下《きか》のサヴァイイ勢に攻められ、アアナで潰《つい》えた。叛軍に対する所罰としては、銃五十|梃《ちょう》の没収、未納の税金徴収、二十|哩《マイル》の道路工事等が課せられたに過ぎなかった。前
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