セウマヌが自分の称号の一つを私に贈って呉れた。
十一月××日
アピアヘ下り、街で馬車を雇って、ファニイ、ベル、ロイドと共に堂々と監獄へ乗りつけた。マターファ部下の囚人達にカヴァと煙草との贈物をする為に。
鍍金《めっき》鉄格子に囲まれた中で、我々は、わが政治犯達及び刑務所長ウルムブラント氏と共にカヴァを飲んだ。酋長の一人が、カヴァを飲む時、先ず腕を伸ばして盃の酒を徐々に地に灌《そそ》ぎ、祈祷《きとう》の調子で斯《こ》う言った。「|神も此の宴に加わり給わんことを。この集りの美しさよ《ラ・タウマフア・エ・レ・アトウア・ウア・マタゴフイエ・レ・フェシラフアイガ・ネイ》!但し、我々の贈ったのは、スピット・アヴァ(カヴァ)と云われる下等品なのだが。
近頃、召使共が少々怠けるので(といっても一般のサモア人と比べれば決して怠惰とは云えまい。「サモア人は一般に走らない。ヴァイリマの使用人だけは別だが。」と言った一白人の言葉に、私は誇を感ずる。)タロロの通訳で彼等に小言《こごと》を言った。一番怠けた男の給料を半減する旨言渡した。其の男は大人しく頷《うなず》いて、てれた笑い方をした。初めて此処《こ
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