アこから4字下げ]
r=φb,1[#「b,1」は下付き小文字](q)
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によって表わされる。そして長さ Oqb[#「b」は下付き小文字] によって表わされる量 qb[#「b」は下付き小文字] は、この所有者が所有する(B)の量であるが、ある価格が現われたとき、この所有者が(A)に対してもつ需要はいかなるものであるか。それを正確にし得るか否かを見ようと思う。
 欲望曲線を作った方法並びにこれらの曲線を作るとき認められたこれらの曲線の性質から明らかであるように、この人が(B)の qb[#「b」は下付き小文字] 量を所有し、そのすべてを消費するとすれば、面積 Oqb[#「b」は下付き小文字]ρβr,1[#「r,1」は下付き小文字] によって表わされる欲望の合計量が満足せられる。だがこの人は、一般に、このすべてを消費しないであろう。なぜなら一般に、この人は自分が所有するこの商品のただ一部分のみを消費し、他の部分を、市場の価格で、(A)のある量と交換して、より多い合計量の欲望を満足し得るからである。例えば(B)で表わした(A)の価格が pa[#「a」は下付き小文字] であるとき、Oy で表わされる y 単位数の(B)のみを残し、yqb[#「b」は下付き小文字] によって表わされる部分すなわち
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ob[#「b」は下付き小文字]=qb[#「b」は下付き小文字][#「qb」は底本では「qq」]−y
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を、Oda[#「a」は下付き小文字] によって表わされる da[#「a」は下付き小文字] 単位数の(A)と交換すれば、この個人は、二つの面積 Oyββr,1[#「r,1」は下付き小文字] 及び Oda[#「a」は下付き小文字]ααr,1[#「r,1」は下付き小文字] によって表わされる欲望の合計を満足することが出来、この量は先の合計量より大となることがあり得る。交換を行うに当ってこの個人は出来得る限り多くの欲望の合計量を満足しようとすると仮定してみると、pa[#「a」は下付き小文字] が与えられているのであるから、da[#「a」は下付き小文字] は、二つの面積 Oyββr,1[#「r,1」は下付き小文字],Oda[#「a」は下付き小文字]ααr,1[#「r,1」は下付き小文字] の合計が最大となるような条件によって決
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