[#式(fig45210_024.png)入る]
[#ここで字下げ終わり]
を作れば、それらはそれぞれ曲線 KLM, NPQ であって、これらの曲線と Ad[#「d」は下付き小文字]Ap[#「p」は下付き小文字], Bd[#「d」は下付き小文字]Bp[#「p」は下付き小文字] との交点A及びBは、先に述べた矩形をちょうど与える。
これらの曲線 KLM, NPQ はいかなるものであるか、図に点線で表わされたこれらの曲線の構造の形状を知ることは容易である。
まず曲線 KLM は(A)の供給曲線であって、(B)の需要曲線と混同してはならない。なぜなら(B)の需要曲線の坐標によって作られる矩形の面積は、価格 pb[#「b」は下付き小文字] の函数としての(A)の供給を示しているのに反し、(A)の供給曲線の縦坐標の長さは、価格 pa[#「a」は下付き小文字] の函数としての(A)の供給を示しているから。
この曲線は、(B)で表わした(A)の価格が無限大であるときすなわち(A)で表わした(B)の価格が無限小であるとき、零の値から出発し、従って価格の軸に漸近線をなす。そしてそれは、原点に近づくに従い、すなわち(B)で表わした(A)の価格が減少するに従い、すなわち(A)で表わした(B)の価格が増加するに従って、上向し、ついに最高点Lに達する。この点の横坐標は、曲線 Bd[#「d」は下付き小文字]Bp[#「p」は下付き小文字] に包まれる矩形の面積を最大ならしめる Bm[#「m」は下付き小文字] 点の横坐標 Opb,m[#「b,m」は下付き小文字] によって表わされる pb,m[#「b,m」は下付き小文字] すなわち(A)で表わした(B)の価格の逆数、すなわち(B)で表わした(A)の価格を示している。次にこの曲線は、原点に近づくに従い高さを減じ、ついに零となる。これが零となるのは、曲線 Bd[#「d」は下付き小文字]Bp[#「p」は下付き小文字] が価格の軸を切る Bp[#「p」は下付き小文字] 点の横坐標 OBp[#「p」は下付き小文字] によって表わされる(A)で表わした(B)の価格の逆数においてである、すなわち OK で示される(B)で表わした(A)の価格においてである。
同様に曲線 NPQ は(B)の供給曲線であって、(A)の需要曲線と混同してはならない。(A)の需
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