45210_007.png)入る]で表わせば、この第一の方程式から
[#ここから4字下げ]
[#式(fig45210_008.png)入る]
[#ここで字下げ終わり]
を得べく、かつまたこれらの二つの方程式から
[#ここから4字下げ]
[#式(fig45210_009.png)入る]
[#ここで字下げ終わり]
が得られる。よって、
価格すなわち交換価値の比は[#「価格すなわち交換価値の比は」に傍点]、交換せられた商品の量の反比に等しい[#「交換せられた商品の量の反比に等しい」に傍点]。
各商品の価格は互に逆数である[#「各商品の価格は互に逆数である」に傍点]。
もし(A)が燕麦であって、(B)が小麦であるとし、仲買人が五ヘクトリットルの小麦を一〇ヘクトリットルの燕麦と交換しようと申込んだとすれば、燕麦で表わした小麦の申込価格は2であって、小麦で表わした燕麦の申込価格は[#式(fig45210_010.png)入る]である。先にいったように、一つの交換には常に二つの売と二つの買とがあるが、それと同じく二つの価格がある。常に存在するこの相互の逆数関係は、交換の事実において注意すべき最も重大な事項であり、代数記号の使用はこれを極めて明瞭ならしめるから、はなはだ便利である。その上代数記号の使用は、一般的命題を簡潔明瞭な式で表わし得る利益をもっている。私がそれを用いる理由もここにある。
四五 価格[#式(fig45210_011.png)入る]における(A)及び(B)の有効需要及び有効供給を、それぞれ Da[#「a」は下付き小文字], Oa[#「a」は下付き小文字], Db[#「b」は下付き小文字], Ob[#「b」は下付き小文字] とすれば、これらの需要量と供給量と価格との間には、ここに指摘しておかねばならぬ重要な関係がある。
先にいったように、有効需要及び有効供給は一定の価格における一定商品量の需要及び供給である。故に pa[#「a」は下付き小文字] の価格において、(A)の Da[#「a」は下付き小文字] 量の需要があるといえば、それは、Da[#「a」は下付き小文字]pa[#「a」は下付き小文字] に等しい Ob[#「b」は下付き小文字] 量の(B)が供給せられているということである。だから例えば小麦で表わした価格[#式(fig45210_010.png)入
前へ
次へ
全286ページ中63ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
手塚 寿郎 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング