の上《うへ》に横《よこ》になり、麥酒《ビール》を呑《の》む時《とき》に丈《だ》け起《おき》る。
ミハイル、アウエリヤヌヰチは、始終《しゞゆう》ワルシヤワへ早《はや》く行《ゆ》かうと計《ばか》り云《い》ふてゐる。
『然《しか》し君《きみ》、私《わたし》は何《なに》もワルシヤワへ行《ゆ》く必要《ひつえう》は無《な》いのだから、君《きみ》一人《ひとり》で行《ゆ》き給《たま》へ、而《さう》して私《わたし》を何卒《どうぞ》先《さき》に故郷《こきやう》に歸《かへ》して下《くだ》さい。』アンドレイ、エヒミチは哀願《あいぐわん》するやうに云《い》ふた。
『飛《とん》だ事《こと》さ。』と、ミハイル、アウエリヤヌヰチは聽入《きゝい》れぬ。『ワルシヤワこそ君《きみ》に見《み》せにやならん、僕《ぼく》が五|年《ねん》の幸福《かうふく》な生涯《しやうがい》を送《おく》つた所《ところ》だ。』
アンドレイ、エヒミチは例《れい》の氣質《きしつ》で、其《そ》れでもとは云《い》ひ兼《か》ね、遂《つひ》に又《また》嫌々《いや/\》ながらワルシヤワにも行《い》つた。其處《そこ》でも彼《かれ》は宿《やど》から出《で》ずに、
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