》れぢや自分《じぶん》も家《いへ》にゐる事《こと》に爲《し》やう、少《すこ》しは休息《きうそく》も爲《し》なければ足《あし》も續《つゞ》かぬからと云《い》ふ挨拶《あいさつ》。アンドレイ、エヒミチはうんざり[#「うんざり」に傍点]して、長椅子《ながいす》の上《うへ》に横《よこ》になり、倚掛《よりかゝり》の方《はう》へ突《つい》と顏《かほ》を向《む》けた儘《まゝ》、齒《は》を切《くひしば》つて、友《とも》の喋喋《べら/\》語《しやべ》るのを詮方《せんかた》なく聞《き》いてゐる。然《さ》りとも知《し》らぬミハイル、アウエリヤヌヰチは、大得意《だいとくい》で、佛蘭西《フランス》は早晩《さうばん》獨逸《ドイツ》を破《やぶ》つて了《しま》ふだらうとか、モスクワには攫客《すり》が多《おほ》いとか、馬《うま》は見掛計《みかけばか》りでは、其眞價《そのしんか》は解《わか》らぬものであるとか。と、其《そ》れから其《そ》れへと話《はなし》を續《つゞ》けて息《いき》の繼《つ》ぐ暇《ひま》も無《な》い、ドクトルは耳《みゝ》が[#「耳《みゝ》が」は底本では「耳《みゝ》を」]ガンとして、心臟《しんざう》の鼓動《こど
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