毎日《まいにち》ミハイル、アウエリヤヌヰチの擧動《きよどう》に弱《よわ》らされ、其《そ》れが鼻《はな》に着《つ》いて、嫌《いや》で、嫌《いや》でならぬので、如何《どう》かして一|日《にち》でも、一|時《とき》でも、彼《かれ》から離《はな》れて見《み》たく思《おも》ふので有《あ》つたが、友《とも》は自分《じぶん》より彼《かれ》を一|歩《ぽ》でも離《はな》す事《こと》はなく、何《なん》でも彼《かれ》の氣晴《きばらし》をするが義務《ぎむ》と、見物《けんぶつ》に出《で》ぬ時《とき》は饒舌《しやべ》り續《つゞ》けて慰《なぐさ》めやうと、附纒《つきまと》ひ通《どほ》しの有樣《ありさま》。二|日《か》と云《い》ふものアンドレイ、エヒミチは堪《こら》へ堪《こら》へて、我慢《がまん》をしてゐたのであるが、三|日目《かめ》にはもう如何《どう》にも堪《こら》へ切《き》れず。少《すこ》し身體《からだ》の工合《ぐあひ》が惡《わる》いから、今日丈《けふだ》け宿《やど》に殘《のこ》つてゐると、遂《つひ》に思切《おもひき》つて友《とも》に云《い》ふたので有《あ》つた、然《しか》るにミハイル、アウエリヤヌヰチは、其《そ
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