、つるつるに光った顔面筋肉が、唇《くちびる》を中心にびりびりとふるえており、その眼は塾生たちのほうを見つめて凍《こお》ったように動かなかったのである。
次郎は二人を見た眼を転じて、朝倉先生と夫人の顔をのぞいた。先生のほうはべつに変わった顔もしていなかったが、夫人はさすがに緊張《きんちょう》していた。先生はしばらくして小関氏に言った。
「では、夕食まで私の室でお休みいただきましょうか。それまでは、私たちは、べつに用もなさそうですし。」
小関氏はそれには答えないで、ちょっと荒田老の顔を見たあと、詰問《きつもん》するように言った。
「こういう計画はあなたがおたてになったんですか。」
「いいえ、塾生たちに考えてもらったんです。ここでは、なるだけ塾生たちの創意を生かす方針でやっているものですから。」
「なるほど。すると、あなたもこういう計画だということは、今はじめておわかりになったんですね。」
「そうじゃありません。決めるまえには、むろん私にも相談はするんです。」
小関氏は、もう一度荒田老の顔をのぞいた。それからつめたい微笑《びしょう》をもらしながら、
「じゃあ、今日の計画は、やはり、あな
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