る招かれざる客がやって来るだけのことなんだよ。」
そう言って朝倉先生が説明したところによると、その招かれざる客というのは、小関氏を塾長とする興国塾《こうこくじゅく》の塾生約五十名で、来塾の目的は見学と交歓《こうかん》、日時は今度の土曜の午後一時から夜八時まで、夕食をともにするが、実費は先方の分は先方で負担する、プログラムは当方に一任、ただし、意見|交換《こうかん》の時間をできるだけ長くする、というのであった。
「いつの間に、そんなことがきまったんですか。」
次郎は、話をきき終わると、詰問《きつもん》するようにたずねた。
「つい二三日前。――荒田《あらた》老人から、田沼《たぬま》先生を通じて申し入れがあったんで、そうきめたんだ。こないだ君もきいて知っているだろうと思うが、やはりこれも、私設青年塾堂の全国的連合組織を作るための準備工作だそうだ。」
「どうしてそれをお断わりにならなかったんです。」
「表面、悪いことではないし、それを強《し》いて断わるのは現在の客観的情勢が許さないのでね。」
「しかし、先方の肚《はら》はまるでちがったところにあるんでしょう。」
「むろんちがっているだろう。
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