うちょく》命令が下ったことを告げ、それに従わないものは「逆賊《ぎゃくぞく》」であるということを明言し、「今からでも決しておそくはないから、直《ただ》ちに抵抗《ていこう》をやめて軍旗の下《もと》に復帰するようにせよ。そうしたら、今までの罪は許されるのである。」と諭《さと》し、また、「お前たちの父兄は勿論《もちろん》のこと、国民全体もそれを心から祈《いの》っている。」と訴《うった》えていた。
 この放送は、これまでの矛盾にみちたいろいろの報道にはっきりした終止符《しゅうしふ》をうち、一部の塾生の頭にまだいくらか残っていた義軍の観念を一掃《いっそう》するに役だった。しかしそれだけに、それはまた流血の惨事《さんじ》を間近に予想させる原因でもあった。「逆賊」と決定したものをそういつまでも放任するわけには行くまい。もしかれらが直ちに原隊復帰を肯《がえ》んじないとすると。……そう思うと焦躁感《しょうそうかん》はいやが上につのり、それがめいるような悲哀感《ひあいかん》にさえなっていくのであった。
 しかし、そうした不安の中にあった塾生たちも、二十九日夕方から三月一日にかけての諸報道によって、どうなりい
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