連合組織に名をかりて、友愛塾を窒息《ちっそく》させる算段かもしれませんね。」
「私もそれを心配しているんです。じつは、もうずいぶん前のことですが、ある会合で小関君と偶然《ぐうぜん》隣《とな》りあわせにすわったことがあったんです。その時、小関君は私に青年塾の話をしだして、現在東京付近にある青年塾で、最も特色があり、各方面の注目をひいているのは、興国塾と友愛塾の二つだと思うが、お互《たが》いに塾そのものの内容をいっそう充実《じゅうじつ》させるためにも、また、双方《そうほう》の塾生が地方に帰ってから気持ちよく提携ができるようにするためにも、今後は二つの塾がもっと連絡を密にする必要がある、といったような意味のことを言っていました。私は、それを正面から受け取って、小関さんにしては珍《めずら》しいことを言うと思って感心してきいていましたが、今から考えると、もうそのころから、何か変なことを考えていたんじゃないかという気がしますね。」
「連絡を密にするということでは、実は私にも小関さんから一度お話がありました。ところが、その具体的な方法というのが、おりおり日を定めて、双方の塾生を交換《こうかん》して指
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