もしかたがない。……すべては、どうなるかでなくて、どうするかだ。友愛塾は友愛塾として、できるだけのことをすればいい。」
それから、次郎のほうを向いて、
「今日は幸い小川先生もおいでくだすっているし、ご都合がついたら、午後までお残り願おう。塾生には、休みの時間が来ても、そのことについては何も話さないでおいてくれたまえ。いいかげんな話をして、ただ気持ちを動揺《どうよう》させるだけでもつまらんからね。話すときには、ゆっくり時間をかけて話すほうがいいんだ。それに、恭一君からの電話だけでは、どこいらまでが確実だかもわからんし。……そうだ、さっそく田沼先生におたずねしてみよう。先生には、もっとくわしいことがわかっているにちがいない。すぐお宅に電話をかけてお出先をきいてくれたまえ。」
次郎はいそいで事務室に行ったが、まもなくもどって来て、
「田沼先生は、今朝早くお出かけになって、お行先は、わからないそうです。しかし、お出かけの時に、昼ごろまでには友愛塾に行くから、必要があったら、そのほうに連絡《れんらく》するように、とお言い残しだったそうです。」
「この雪に、ご自分でこちらにお出《い》でになるの
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