いることだけはたしかだからだ。しかもその友情は、ぼくの見るところでは、通り一ぺんの友情ではない。見ようでは、それは自然の成り行きに任せておいても、友情以上のものに、育っていきそうに思えるほどの友情なのだ。だから、もし君が欲するならば、いや許すならば、ぼくはその友情を一刻も早く友情以上のものに育てるために積極的に何らかの手段に出たいと思っているのだ。むろんその手段に少しでも無理があってならないことは、ぼくもよく心得ている。その点についてはぼくを信じてもらってもいい。ぼくは、決してそのために君ら二人の友情までも傷つけるようなことはしないつもりだ。しかし、何といっても、まずたいせつなのは、君の真意だ。最初に言ったとおり、すべては君の道江に対する気持ちについてのぼくの判断が誤まっていないということを前提とするのだから、それが誤まっておれば、手段も何もあったものではない。で、どうか、君の真意を率直《そっちょく》にきかせてくれ。返事は、イエスかノーかでたくさんだ。くれぐれも言っておくが、心にもない返事は、この場合ぜひやらないでくれ。こうした問題は、あまり考えていると、つい答えがあいまいになったり、
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