激《はげ》しい言葉をつかって、真正面から塾生たちに非難をあびせかけたのを、これまでにきいた覚えがなかった。かれは、まだあとに残されている自分への非難が、どんな言葉で表現されるかを、身がちぢまる思いで待っていた。
「君らのそうした非良心的な態度は、君ら自身をますます非良心的にするばかりではない。それがある限度をこすと、ついには、愛情と忍耐《にんたい》とをもって、君らの良心を力づけようと努力している人の心までをきずつけ、その愛情と忍耐とを、憎《にく》しみと怒《いか》りとに代えてしまうものだ。現に君らは、今朝の板木の音の調子が途中《とちゅう》から変わったことで、それがわかっただろうと思う。あの、おだやかで辛抱づよかった板木の音が、おしまいになって、急に怒りだしたとしか思えないような乱調子になったが、あれは、君らのあまりにも非良心的な態度が、板木をうつ人の心をきずつけた証拠《しょうこ》なのだ。……むろん、私は、愛情も忍耐心も失った、ああした乱暴な打ちかたを是認《ぜにん》はしていない。また、それをやむを得ないことだとして弁護しようとも思っていない。怒りや短気は、友愛塾の精神とは根本的に相いれない
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