先生はしずかにこたえた。
「しかたがあると思うんです。」
「どういう方法があるかね。」
「ここは塾堂でしょう。そして先生はその塾長でしょう。」
「そうだ。それで?」
「先生には、何もご方針はないのですか。」
「方針はあるとも。それは、今朝ほどから、くりかえし話したとおりだ。」
青年は、つぎの言葉にちょっとまごついたようだったが、
「ああいうことがご方針なら、それはわかりました。しかし、毎日の行事まで、ぼくたちに相談してきめるなんて、あんまり無責任じゃありませんか。」
「無責任? これはきびしいね。」
朝倉先生は、そう言って苦笑したが、
「そりゃあ、私のほうでも、一通りの案は作ってあるよ。君らの相談が行きづまったり、あんまり無茶《むちゃ》だったりする時の参考にするつもりでね。だから、君が思っているほど無責任ではないつもりだ。」
「案があったら、そのとおりに実行してください。ぼくたちは、うんと鍛《きた》えていただくつもりで、わざわざ田舎《いなか》から出て来たんですから、先生の案がどんなにきびしくても、決して驚《おどろ》かないつもりです。」
「いい覚悟《かくご》だ。」
と、朝倉先生は相
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