は思っている。そこで、――」
と、先生は、次第にやわらいだ顔になり、
「組織については、むろんまだほかにいろいろ工夫しなければならないことがあるだろう。しかし、さしあたっては、室長と塾長とがあれば、どうにかやっていける。ところで、さっそく困るのは、明日からの行事だ。何時に起きて何時にねて、その間に何をするのか、とりあえず明日一日のことだけでもきめておかないと、まったく動きがとれない。それについて、君らに何か考えはないかね。」
「先生!」
と、かなり激昂《げきこう》したような声が、みんなの耳をいきなり刺激《しげき》した。それは次郎の耳にはききおぼえのある、しゃがれた声だった。
「そんなことまで、みんなで相談してきめるんですか。」
みんなの視線が一せいにそのほうにあつまった。頬骨《ほおぼね》の高い、眉《まゆ》の濃《こ》い、いくらか南洋の血がまじっていそうな顔だちの、二十四五|歳《さい》の青年が、膝《ひざ》に両腕《りょううで》を突《つ》っぱり、気味のわるいほど眼をすえて、朝倉先生を見つめている。
「むろんそうだよ。みんなの生活は、みんなで相談してきめるよりしかたがないだろう。」
朝倉
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