ません。私は店のこともありますし、やはり、今日はお祖母さんに行っていただく方がほんとうですよ。」
「いいや、お前の方がほんとうだよ。店は、お前が留守でもこれまでだって、一日ぐらいどうにかなっていたんじゃないかね。」
「でも、お祖母さんがお一人でお留守番では……」
「なあに、留守番なら、あたしの方がお前より、はまり役だよ。男の留守番では、お茶をわかすにも困るじゃないかね。」
「いっそ、父さんも、お祖母さんも、行っちまったら、どうです。」
と、恭一がだしぬけに口を出した。もう、さっきの不愉快そうな顔は、どこにもなく、何か喜びに興奮しているようなふうだった。
みんなが、いっしょに声を立てて笑った。
「なるほど、そいつも一案だ。どうです、お祖母さん、恭一がああ言っていますが。」
俊亮が、そう言うと、恭一は、お祖母さんが答えるまえに、
「一案じゃないんです。絶対案です。ねえ、お祖母さん。」
お祖母さんは、眼をきょろきょろさして、
「ぜったいあんって、何だね。」
俊亮と恭一が、それでまた高笑いした。俊亮は、
「名案だって言うんですよ。」
すると、恭一が追っかけるように、
「きょうは、お
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