とお芳との顔色を読んだりした。それでも、俊亮が、
「何を言うんだ。次郎ががっかりするじゃないか。あすは日曜だし、次郎も、一日、うちにいるんだぜ。」
と、叱りつけるように言うと、変に浮かない顔をしながらも、結局、泊って行くことにしたのである。
夕食の食卓は、わりになごやかだった。以前だと、本田の家で、お浜たちがみんなと同じ食卓につくことなどめったになかったのだが、きょうは俊亮の言いつけもあって、二人は、むしろお客あつかいにされた。
お浜は、しかし、そんなことよりも、やはり次郎の皿の中のものが気になった。彼女は、食卓につくと、すぐ、じろりと兄弟三人の皿を見まわした。そして、べつにわけへだてがあっている様子も見えなかったので、やっと安心したように箸をとった。
「次郎ちゃん、今夜は、乳母やと二階に寝ろよ。僕は階下に寝るから。」
恭一は、夕食がすんだあとで、そう言って自分の夜具を二階から座敷に運んだ。夜具といっても、夏のことで、敷ぶとんと丹前《たんぜん》ぐらいだった。
「じゃあ、蚊帳がせまくて窮屈だろうけれど、お鶴もいっしょに二階に寝てもらったら、どうだえ。」
お祖母さんが、わりあい機
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