を相手にしたって、つまらんじゃないか。」
「すると、あいつらにぺこぺこする方がいいんですか。」
次郎は、もう、食ってかかるような勢いだった。
「だから、ぺこぺこしないでもすむようにしてやろうかって、言ってるんだ。」
次郎はそっぽを向いて、返事をしなかった。大沢は、恭一と顔見合わせて、微笑しながら、
「負けたよ。今日は次郎君にすっかり軽蔑されちゃった。わっはっはっは。……今日は、ここいらで失敬しよう。」
大沢が立ちかけると、次郎がだしぬけに恭一に言った。
「僕たち、自分のことっきり考えないのは、いけないことなんだろう。」
「あたりまえじゃないか。」
恭一は次郎と大沢の顔を見くらべながら、答えた。大沢は立ったまま、それをきいていたが、にっこり笑って、また腰をおちつけた。
「僕だって、なぐられるの、いやだよ。だから、自分のことっきり考えないでいいんなら、五年生のまえで、もっとおとなしくしていたんだよ。」
「じゃあ、どうしておとなしくしていなかったんだい。」
大沢がはたから口を出した。
「だって、五年生は無茶ばかり言うんです。あんなこと言われて、僕、へこんでいたくないんです。」
「癪
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