て? いいじゃないか、ちっとも恥ずかしいことなんかないんだもの。」
「父さんだけならいいけど……」
次郎の気持は、恭一にはすぐわかった。
しばらく沈默がつづいたが、大沢はにこにこして、
「学校がいやになりゃしない。」
「そんなこと、ありません。」
次郎は怒ったような調子だった。
「五年生、こわくない?」
「平気です。だって、僕、何も悪いことしてないんだから。」
「僕は五年生に友達がいくらもあるんだが、これからいじめないように頼んでおこうか。」
「馬鹿にしてらあ。――」
と、次郎は大沢をさげすむように見て、
「そんなこと頼むの、卑怯です。」
「だって、うるさいぜ。今年の五年生には、あっさりしないのが、ずいぶんいるんだから。」
「いいです、うるさくたって、卑怯者になるより、よっぽどましです。」
「そうか。で、どうするんだい、これから?」
「どうもしません。あたりまえにしているだけです。」
「あたりまえにしていても、生意気だって言ったら?」
「しようがないさ。」
「默ってなぐられているんだな?」
「默ってなんかいるもんか。」
「しかし喧嘩したって、かないっこないぜ。それに、あんな連中
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