も、千載の下、いつしか知己があるものと感じた次第である、諸君は素より弘法大師の遺弟であることを忘れてはならぬが、同時に、大師が異世の師に、一行禪師のあつたことを誇りとせねばならぬ、西暦第八世紀の前半に於て、世界第一の暦法學者が、密教の高僧があつたことを誇りとせねばならぬ、しかし、波斯の暦法が支那に入つて、支那人の間に、當時行はれたことは、不空三藏の譯した文珠師利菩薩及諸佛所説、吉凶時日善惡宿曜經を見れば、明白である、其の中、一週の日を、列擧して波斯語と胡語と、梵語との名稱を配してある。
日曜、太陽、胡名蜜(〔Mi_hr〕《ミール》[#hは下ドット付き])波斯名曜森勿、天竺名阿※[#「にんべん+爾」、第3水準1−14−45]底耶(〔A_ditya〕《アーデイテヤ》)
月曜、太陰、胡名莫(〔Ma_h〕《マーフ》)波斯名婁禍森勿、天竺名蘇摩(Soma《ソーマ》)
火曜、※[#「螢」の「虫」に代えて「火」、第3水準1−87−61]惑、胡名雲漢(〔Wankha_n〕《ワーンハーン》)波斯名勢森勿、天竺名鴦哦※[#「口+羅」、第3水準1−15−31]迦(〔Anga_raka〕《アンガーラカ》[#n
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