ず直立合掌してピョン/\とびはじめ、座敷から自然に庭へとび降り、またとび上ってみせる。一同をおどろかしておいて、
「サア、次にコクリサマをはじめよう。私のコクリサマは筆を握って字を書くのじゃないよ。手を一ツもふれずに自然に、立てた筆がうごいて神意をあらわす」
 彼は道具をつくってテーブルの上へおいた。
「さて、神意を承るについては、かりそめにも神様を疑ってはいけない。神様は必ずあるものだ。そして、ここへ現れて下さる。だから、冗談やフザケた気持でお伺いをたててはいけませんよ。まず、何をききましょうかね」
 一同の返事がないので、彼はうなずき、
「このコクリサマは女子供の遊びのコクリサマとちがって、本当に神様をおよびするのだから、つまらぬ伺いをたてたり、二度も三度も神様をお呼びしてはいけません。ひとつ、大事なことを、おききしようじゃないか。幸いここには英信さんという生き証人がいるから、神様のお告げが正しいかどうか教えてもらうことができる。今日は風守さまの御誕生日だから、風守さまについて神意をお伺いするのが何よりだね。風守さまは、御自分の誕生日だというのに顔も見せて下さらないが、今、どんなに
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