激bト、
俺は上げられちまったと、
  リルロンファ・マリュレ。
女房は腹立ち、
  リルロンファ・マリュレット。
俺に言う、何をしたんだ?
  リルロンファ・マリュレ。

俺に言う、何をしたんだ?
    マリュレ。
――俺はばらした、一人の野郎を、
  リルロンファ・マリュレット、
剥《は》いでやった、そいつの金を、
  リルロンファ・マリュレ。
そいつの金と時計とを、
  リルロンファ・マリュレット、
それから靴の留金を、
  リルロンファ・マリュレ。

それから靴の留金を、
    マリュレ。――
女房は出かける、ヴェルサイユ、
  リルロンファ・マリュレット、
国王陛下の足もとに、
  リルロンファ・マリュレ。
請願一つたてまつる、
  リルロンファ・マリュレット、
俺を放免してもらおうと、
  リルロンファ・マリュレ。

俺を放免してもらおうと、
    マリュレ。
――ああそれで放免されたなら、
  リルロンファ・マリュレット、
女房を飾ってやろうもの、
  リルロンファ・マリュレ。
つけさせようよ、蝶々リボン、
  リルロンファ・マリュレット、
靴には革のほこりよけ、

前へ 次へ
全171ページ中50ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
ユゴー ヴィクトル の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング