けい》にお行ないになりました。その悪者の老人は志米須《しめす》というところに住んでおりました。天皇はなおその上の刑罰《けいばつ》として、その老人の一族の者たちのひざの筋《すじ》を断《た》ち切らせておしまいになりました。これらの者たちは、その後|大和《やまと》へのぼるのに、いつもびっこを引いて出て来ました。
四
天皇は、お父上をお殺しになった雄略天皇《ゆうりゃくてんのう》を、深くお恨《うら》みになりまして、せめてそのみ霊《たま》に向かって復しゅうをしようというおぼしめしから、人をやって、河内《かわち》の多治比《たじひ》というところにある、天皇のみささぎをこわさせようとなさいました。
するとお兄上の意富祁王《おおけのみこ》が、
「天皇のみささぎをこわすためなら、ほかのものをやってはいけません。私《わたし》が自分で行っておぼしめしどおりこわして来ます」とご奏上《そうじょう》になりました。天皇は、
「それではあなたがおいでになるがよい」とお許しになりました。意富祁王《おおけのみこ》は急いでお出かけになりました。そしてまもなくお帰りになって、
「ちゃんとこわしてまいりました
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