て、さっそくみんなを残らず追い出したうえ、意外なところでお見出し申した、意富祁《おおけ》、袁祁《おけ》のお二人を左右のおひざにお抱《かか》え申しながら、お二人の今日《こんにち》までのご辛苦《しんく》をお察し申しあげて、ほろほろと涙《なみだ》を流して泣《な》きました。
 小楯《おだて》はそれから急いでみんなを集めて、仮のお宮をつくり、お二人をその中にお移し申しました。そして、すぐに大和《やまと》へ早うまの使いを立てて、おんおば上の飯豊王《いいとよのみこ》にご注進《ちゅうしん》申しあげました。飯豊王《いいとよのみこ》はそれをお聞きになると、大喜びにお喜びになり、すぐにお二人をお呼《よ》びのぼせになりました。

       二

 お二人は、角刺《つのさし》のお宮でだんだんにご成人《せいじん》になりました。
 あるとき袁祁王《おけのみこ》は、歌がきといって、男や女がおおぜいいっしょに集まって、歌を歌いかわす催《もよお》しへおでかけになりました。
 そのとき菟田首《うたのおびと》という人の娘《むすめ》で、王《みこ》がかねがねお嫁《よめ》にもらおうと思っておいでになる、大魚《おうお》という美し
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