お方にともかく一|時《じ》政《まつりごと》をおとりになっていただきました。みんなは、例の忍歯王《おしはのみこ》のお子さまの意富祁《おおけ》、袁祁《おけ》のお二人が、播磨《はりま》の国でうし飼《かい》、うま飼《かい》になって、生きながらえておいでになるということはちっとも知らないでいました。
その後まもなく、その播磨《はりま》の国へ、山部連小楯《やまべのむらじおだて》という人が国造《くにのみやつこ》になって行きました。するとその地方の志自牟《しじむ》という者が新築《しんちく》したおうちでお酒盛《さかもり》をしました。そのとき小楯《おだて》をはじめ、よばれた人たちも、お酒がまわるにつれて、みんなで代わる代わる立って舞《まい》を舞いました。しまいにはかまどのそばで火をたいていたきょうだい二人の火たきの子供にも舞えと言いました。
すると弟のほうの子は、兄の子に向かって、おまえさきにお舞いと言いました。兄は弟に向かって、おまえから舞えと言いました。みんなは、そんないやしい小やっこどもが、人なみに、もっともらしくゆずり合うのをおもしろがって、やんやと笑《わら》いました。
そのうちに、とうとう
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