としておしまいになりました。そして、なお飽《あ》き足《た》らずに、そのおからだをずたずたに切り刻《きざ》んで、それをうまの飼葉《かいば》を入れるおけの中へ投げ入れて、土の中へ埋《う》めておしまいになりました。
四
忍歯王《おしはのみこ》には意富祁王《おおけのみこ》、袁祁王《おけのみこ》というお二人のお子さまがいらっしゃいました。
お二人はお父上がお殺されになったとお聞きになりまして、それでは自分たちも、うかうかしてはいられないとおぼしめして、急いで大和《やまと》をお逃《に》げになりました。
そのお途中でお二人が、山城《やましろ》の苅羽井《かりはい》というところでおべんとうをめしあがっておりますと、そこへ、ちょう役《えき》あがりの印《しるし》に、顔《かお》へ入墨《いれずみ》をされている、一人の老人《ろうじん》が出て来て、お二人が食べかけていらっしゃるおべんとうを奪《うば》い取りました。お二人は、
「そんなものは惜《お》しくもないけれど、いったいおまえは何者だ」とおたしなめになりました。
「おれは山城《やましろ》でお上《かみ》のししを飼《か》っているしし飼《かい》だ
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