死んでしまいました。

       三

 このさわぎが片《かた》づくとまもなく、ある日、大長谷皇子《おおはつせのおうじ》のところへ、近江《おうみ》の韓袋《からぶくろ》という者が、そちらの蚊屋野《かやの》というところに、ししやしかがひじょうにたくさんおりますと申し出ました。
「そのどっさりおりますことと申しますと、群がり集まった足はちょうどすすきの原のすすきのようでございますし、群がった角《つの》は、ちょうど枯木《かれき》の林のようでございます」と韓袋《からぶくろ》は申しあげました。
 皇子《おうじ》は、ようし、とおっしゃって、履仲天皇《りちゅうてんのう》の皇子で、ちょうどおいとこにおあたりになる、忍歯王《おしはのみこ》とおっしゃるお方とお二人で、すぐに近江《おうみ》へおくだりになりました。お二人は蚊屋野《かやの》にお着きになりますと、ごめいめいに別々の仮屋《かりや》をお立てになって、その中へおとまりになりました。
 そのあくる朝、忍歯王《おしはのみこ》は、まだ日も上らないうちにお目ざめになりました。それでまったくなんのお気もなく、すぐにおうまにめして、大長谷皇子《おおはつせのおうじ
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