》との間におもうけになった、目弱王《まよわのみこ》とおっしゃる、七つにおなりになるお子さまが、ひとりで遊んでおいでになりました。
天皇はそれとはご存じないものですから、ついうっかりと、
「わしはただ一つ、いつも気になってならないことがある。それは目弱《まよわ》が大きくなった後に、あれの父はわしが殺したのだと聞くと、わしに復しゅうをしはしないだろうかと、それが心配である」とこうおおせになりました。
目弱王《まよわのみこ》は下でそれをお聞きになって、それではお父上を殺したのは天皇であったのかとびっくりなさいました。
そのうちに、まもなく天皇はぐっすりお眠《ねむ》りになりました。目弱王《まよわのみこ》はそこをねらってそっと御殿《ごてん》へおあがりになり、おまくらもとにあった太刀《たち》を抜《ぬ》き放して、いきなり天皇のお首をお切りになりました。そしてすぐにお宮を抜け出して、都夫良意富美《つぶらおおみ》という者のうちへ逃《に》げこんでおしまいになりました。
天皇はそのままお息がお絶えになりました。お年は五十六歳でいらっしゃいました。
そのときには、弟さまの大長谷皇子《おおはつせのおう
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