んとくてんのう》の皇子《おうじ》で、ちょうど大おじさまにおあたりになる大日下王《おおくさかのみこ》とおっしゃる方のお妹さまの、若日下王《わかくさかのみこ》という方を、お嫁《よめ》にもらおうとお思いになりました。
 それで根臣《ねのおみ》という者を大日下王《おおくさかのみこ》のところへおつかわしになって、そのおぼしめしをお伝えになりました。大日下王《おおくさかのみこ》はそれをお聞きになりますと、四たび礼拝をなすったうえ、
「実は私も、万一そういうご大命《たいめい》がくだるかもわからないと思いましたので、妹は、ふだん、外へも出さないようにしていました。まことにおそれ多いことながら、それではおおせのままにさしあげますでございましょう」とたいそう喜んでお受けをなさいました。しかしただ言葉《ことば》だけでご返事を申しあげたのでは失礼だとお考えになって、天皇へお礼のお印《しるし》に、押木《おしぎ》の玉かずらというりっぱな髪飾《かみかざ》りを、若日下王《わかくさかのみこ》から献上品《けんじょうひん》としておことづけになりました。
 するとお使いの根臣《ねのおみ》は、乱暴《らんぼう》にも、その玉かずら
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