、幅《はば》が二|分《ぶ》おありになりました。そのお歯は上下とも同じようによくおそろいになって、ちょうど玉をつないだようにおきれいでした。河内《かわち》の多遅比《たじひ》の柴垣宮《しばがきのみや》で、政《まつりごと》をおとりになり、おん年六十でおかくれになりました。
四
反正天皇《はんしょうてんのう》のおあとには、弟さまの若子宿禰王《わくごのすくねのみこ》が允恭天皇《いんきょうてんのう》としてお位におつきになり、大和《やまと》の遠飛鳥宮《とおあすかのみや》へお移りになりました。
天皇は、もとからある不治のご病気がおありになりましたので、このからだでは位にのぼることはできないとおっしゃって、はじめには固《かた》くご辞退《じたい》になりました。しかし、皇后やすべての役人がしいておねがい申すので、やむなくご即位《そくい》になったのでした。
するとまもなく新羅国《しらぎのくに》から、八十一そうの船で貢物《みつぎもの》を献《けん》じて来ました。そのお使いにわたって来た金波鎮《こんばちん》、漢起武《かんきむ》という二人の者が、どちらともたいそう医薬のことに通じておりまして、
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