しておしまいになりました。
 それからあくる日そこをお立ちになり、大和《やまと》の遠飛鳥《とおあすか》という村までおいでになって、そこへまた一|晩《ばん》おとまりになったうえ、けがれ払《ばら》いのお祈りをなすって、そのあくる日|石上《いそのかみ》の神宮へおうかがいになりました。そしておおせつけのとおり、中津王《なかつのみこ》を平《たい》らげてまいりましたとご奏上《そうじょう》になりました。
 天皇はそれではじめて王《みこ》を御前《ごぜん》へお通しになりました。それから阿知直《あちのあたえ》に対しても、ごほうびに蔵《くら》の司《つかさ》という役におつけになり、たいそうな田地《でんぢ》をもおくだしになりました。

       三

 天皇は後に大和《やまと》の若桜宮《わかざくらのみや》にお移りになり、しまいにおん年六十四でおかくれになりました。そのおあとは、弟さまの水歯別王《みずはわけのみこ》がお継《つ》ぎになりました。後に反正天皇《はんしょうてんのう》とお呼《よ》び申すのがこの天皇のおんことです。
 天皇はお身のたけが九|尺《しゃく》二寸五|分《ぶ》、お歯の長《なが》さが一|寸《すん》
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