ろいろの職工や、かじ屋の卓素《たくそ》という者や、機織《はたおり》の西素《さいそ》という者や、そのほか、酒を造ることのじょうずな仁番《にほ》という者もいっしょに渡って来ました。
 天皇はその仁番《にほ》、またの名、須須許理《すずこり》のこしらえたお酒をめしあがりました。そして、
「ああ酔《よ》った、須須許理《すずこり》がかもした酒に心持よく酔った。おもしろく酔った」
という意味の歌をお歌いになりながら、お宮の外へおでましになって、河内《かわち》の方へ行く道のまん中にあった大きな石を、おつえをあげてお打ちになりますと、その石がびっくりして飛びのきました。

       四

 天皇《てんのう》は後にとうとうおん年百三十でおかくれになりました。
 それで大雀命《おおささぎのみこと》は、かねておおせつかっていらっしゃるとおり、若郎子《わかいらつこ》をお位におつけしようとなさいました。
 ところがお兄上の大山守命《おおやまもりのみこと》は、天皇のおおせ残しにそむいて、若郎子《わかいらつこ》を殺して自分で天下を取ろうとおかかりになり、ひそかに兵をお集めになりだしました。
 大雀命《おおささぎの
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