とをたくさんこしらえてそれらのものを、みんな海の上に散らし浮かべて、その中を渡《わた》って行くがよい」とおっしゃって、くわしく征伐《せいばつ》の手順《てじゅん》をおしえてくださいました。
それで、皇后はすぐ軍勢をお集めになり、神々のお言葉《ことば》のとおりに、すべてご用意をお整《ととの》えになって、仰山《ぎょうさん》なお船をめしつらねて、勇ましく大海のまん中へお乗り出でになりました.
そうすると海じゅうの、あらゆる大小の魚が、のこらず駈《か》けよって来て、すっかりのお船をみんなで背中《せなか》にお担《かつ》ぎ申しあげて、わッしょいわッしょいと、威勢《いせい》よく押《お》しはこんで行きました。そこへ、ちょうどつごうよく、追い手の風がどんどん吹き募《つの》って来ました。ですから、それだけのお船がみんな、かけ飛ぶように走って行きました。
そのうちに、そのたいそうな大船に押しまくられた大浪《おおなみ》が、しまいには大きな、すさまじい大海嘯《おおつなみ》となって、これから皇后がご征伐になろうとする、今の朝鮮《ちょうせん》の一部分の新羅《しらぎ》の国へ、ふいにどどんと打《う》ち上げました。そ
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