のお子さまと、どちらでいらっしゃりましょう」とうかがいますと、
「お子はご男子《なんし》である」とお告げになりました。
 宿禰《すくね》はなお、すべてのことをうかがっておこうと思いまして、
「まことにおそれいりますが、かようにいちいちお告げを下さいますあなたさまは、どなたさまでいらっしゃいますか。どうぞお名まえをおあかしくださいまし」と申しあげました。神さまは、やはり皇后のお口を通して、
「これはすべて天照大神《あまてらすおおかみ》のおぼしめしである。また、底筒男命《そこつつおのみこと》、中筒男命《なかつつおのみこと》、上筒男命《うわつつおのみこと》の三人の神も、いっしょに申し下《くだ》しているのだ」と、そこではじめてお名まえをお告げになりました。
 神さまはなお改めて、
「もしそなたたちが、ほんとうにあの西の国を得ようと思うならば、まず大空の神々、地上の神々、また、山の神、海と河《かわ》との神々にことごとくお供えを奉《たてまつ》り、それから私たち三人の神の御魂《みたま》を船のうえに祀《まつ》ったうえ、まき[#「まき」に傍点]の灰《はい》を瓠《ひさご》に入れ、また箸《はし》と盆《ぼん》
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