たち二人の間にすわらせて、大喜びで飲みさわぎました。
 命は、みんながすっかり興《きょう》に入ったころを見はからって、そっと懐《ふところ》から剣《つるぎ》をお取り出しになったと思いますと、いきなり片手で兄の建《たける》のえり首をつかんで、胸《むね》のところをひと突《つ》きに突き通しておしまいになりました。
 弟の建《たける》はそれを見ると、あわててへやの外へ逃げ出そうとしました。
 命《みこと》は、それをもすかさず、階段《かいだん》の下に追いつめて、手早く背中《せなか》をひっつかみ、ずぶりとおしりをお突き刺《さ》しになりました。
 建《たける》はそれなりじたばたしようともしないで、
「どうぞその刀をしばらく動かさないでくださいまし。一言《ひとこと》申しあげたいことがございます」と、言いました。それで命《みこと》は刀をお刺《さ》しになったなり、しばらく押《お》し伏《ふ》せたままにしていらっしゃいますと、建《たける》は、
「いったいあなたはどなたでございます」と聞きました。
「おれは、大和《やまと》の日代《ひしろ》の宮《みや》に天下《てんか》を治めておいでになる、大帯日子天皇《おおたらしひ
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