ごとく、地方地方の国造《くにのみやつこ》、別《わけ》、稲置《いなぎ》、県主《あがたぬし》という、それぞれの役におつけになりました。
 あるとき天皇は、美濃《みの》の、神大根王《かんおおねのみこ》という方の娘《むすめ》で、兄媛《えひめ》弟媛《おとひめ》という姉妹《きょうだい》が、二人ともたいそうきりょうがよい子だという評判をお聞きになって、それをじっさいにお確《たし》かめになったうえ、さっそく御殿《ごてん》にお召使《めしつか》いになるおつもりで、皇子の大碓命《おおうすのみこと》にお言いつけになって、二人を召《め》しのぼせにお遣《つか》わしになりました。
 すると、大碓命《おおうすのみこと》は、その二人の者をご自分のお召使いに取っておしまいになり、別に二人の姉妹《きょうだい》の女を探《さが》し出して、それを兄媛《えひめ》、弟媛《おとひめ》だといつわって、天皇にお目通りをおさせになりました。
 天皇はそれがほかの女であるということを、ちゃんとお見抜きになりました。しかしうわべでは、あくまでだまされていらっしゃるようにお見せかけになって、二人をそのまま御殿《ごてん》にお置きになりました。その代
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